アイスランドについてのブログ

みたこと、きいたこと、たべたもの

あいさつ

おはよう、こんにちははGóðan daginn ゴーザンダイエン。
さよならはBless bless ブレスブレス とかBye バイ。
また明日はSjáumst á morgun シャウムスト アゥ モルグン。

どれもそれほと難しくないし、どちらかと言えば言いやすい類の発音なんだけど、どうしても慣れないのが、これをあんまり言わないこと。
全ての基本としてあいさつをするように習ってきたのですっかり染み付いており、なんなら朝も帰る時も隣近所やら離れたところまで大きな声であいさつしないといけない気がしてしまうのだけど、アイスランドの人たちはそうでもないみたい。
ふと気づくといたり、もう帰ってたり。
目が合えばあいさつすっか、みたいな感じ。
全員が全員ではないから個人差ってやつなんだろうけど、あいさつ命の日本で育った者としてはなかなか慣れないのであった…。

「あいつ、あいさつしないから生意気」とかないってことで、喧嘩の火種がひとつ消えて平和、と言えるのかもしれない。

マンゴーの寿司

どうせ「ええーーー!」とか「きもー!」とかいうんだろう。
だけど私はマンゴーの寿司みたいな海外にある変わった寿司が好きなんです。
カリフォルニアロールとか新しい名前などつけずに堂々と寿司って名乗っておくれよ、明太子パスタだってパスタを名乗っているんだから。

アイスランドにはお寿司屋さんも店頭販売用のパック寿司もあって、今日はスーパーのパック寿司コーナーでマンゴー寿司を見つけました。1,499クローナ=約1,400円でこれですか!?と量と金額には驚いたけど、これは買いです、絶対食べたい。

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自転車で家に帰ってもう間髪付けずにパックを取り出し、立っているのか座っているのか分からない段階ですでに一つ寿司が口に入った。

うむ。
大変残念である。中に巻かれた海老フライがやたらスパイシーでマンゴーの風味があまりしない。これじゃあ海老フライ寿司じゃないか。私はマンゴーの寿司が食べたかったのに。
でも諦めない。これからも最高の変わり寿司を探して行くんだ。

アイスランドの宅飲み

アイスランドのビールは高い。
といいますが、実際は酒屋で買うと500mlで350円とかだからそんなに高くはないです。
しかしこれが外で飲むと1000円からくらいになりぐっと高価に。
だ から一般的に飲み会というと金曜とか土曜の21時くらいに誰かの家に集まってお酒をしこたま飲んで、酔いがまわってきた頃にバーにでかけて 仕上げをキメていくスタイルが主流になります。もちろん、ちょっと会って飲むってのは別で、軽くバーに行ったりすもしますが、終バスが23時とかなので日 本の飲み会のような感じになりにくいようです。

ここでこの宅呑みのお作法ってのがありまして、大きな誕生日のパーティー(20歳とか 30歳とか、40,50,60といくつになっても変わらずにパー ティーをする)などの場合、招いた側が用意することも多いのですが、普通の宅呑みで必ず守らないとルールがあり、「自分の飲む分は自分で持ってくる、 余ったら持って帰る」というものです。これはかなり厳格で、「足りなかったからちょっとちょーだい」は言語道断な印象です。逆にこれさえ守ればかなり自由 なので、家で飲みかけの箱ワインを持って行ってそれを飲んでまた持って帰るとかは普通にアリでう。これはアイスランドにいる日本人同士で飲むときも同じ ルールになっているような気がします。

誕生日や卒業記念とか何かお祝いの飲み会の時は招く方がお酒を用意することが多いといいまし た。お酒の量?かなりてんこ盛りです。招かれた方もお土産でボトルワインなどをお土産で持って 行くのでこれがまたてんこ盛りになります。オソロシイです。英語の言葉ですがBYOBと書かれた招待がくるときは、Bring Your Own Boozeで「自分の飲み物をもってくること」という意味です。

先日、友達の誕生日会があり、その前に実家でやる家族と友達の夕食に 招かれました。ここではお土産としてお祝いのワインを持って行って他の飲み物はご相伴に与りました。その後、二次会なのかこちらが主体なのか、とにかく主 役が友達と一緒にすんでいるアパートに移動して飲むということで家族(両親から姉夫婦から何から何まで)一緒に移動しました。一緒に住んでいる友達という のもちょうど同じ誕生日だそうで、その人のお友達も集まって小さなアパートがギュウギュウの状態です。BYOBなのでご両親も自分の飲み物を持ってやって きており、私も自分用のワインを持っていきました。しかし、このご両親と私はもう5年も前から飲み仲間であったりしまして、彼らが持ってきたビールをたく さん頂きましてワ インになかなか手が伸びずにおりました。ビールを持って主役やその同居人の友達と話していてビールがなくなるとそのご両親が「まだあるぞーい!」と下さる そんな雰囲気でした。そうこうするうちに帰る人がでてきたのでタクシー代を浮かすために送ってもらうことに。

さて、帰るとなったとき に、はあ、この二次会はBYOBだったよなあ、とふと思いがよぎってまいります。私今日(わりかし)高価なワインを1本お土産にしてもう1本をここに持っ てきて両方とも飲んでないよなあ、と。そして私の給料日はまだまだ先です。30日払いなのです。実家のディナーにはお土産献上したし、BYOBだし、 BYOBだし、 BYOBだよね。ということで二次会会場のキッチンの片隅においたワインをそっと回収して帰ってきました。

BYOBだからいい!うむ。私外人だし!
と自分でも強引に持ってきたけど、この話するときいた人皆がすごいねっていいます。お作法たけど、でもちょっとお作法破ってるけど、BYOBだからいいよね、私が正義。

よく晴れたので

レイキャヴィーク。

煙たなびく湾。

かつて温泉の湯気を煙と間違えてこの名前がついたと言われていますが、あまりに曇りが続くと「雲のことを煙と揶揄したの?」と思ってしまいます。

本日は午後からとてもよく晴れたのであまりにうきうきして、帰宅するなりスーパーの買物袋を台所に放りなげて庭にでてきました。

 

レイキャヴィーク17:20、気温は13度、しかし日光が強いので風がなければ暑いくらいです。

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レイキャヴィークのフリーマーケットに行ってみた

レイキャヴィークのフリーマーケットといえば週末に港近くで行われるKolaportid(コーラポルティズ)というものが有名です。洋服屋や本、おもちゃ、DVDなどのよくフリーマーケットにでているもののほか、手作りのウール製品やアイスランドの伝統的な食べ物であるHardfisk(ハルズフィスク: 干した鱈)やHakarl(ハウカットル: 発酵させた鮫)、Keinur(クレイヌル: 沖縄のドーナツ、サーターアンダギーのような揚げ菓子)なども買うことができます。今回はここではなくて別のマーケットに行ってみました。

 

まずはレイキャヴィークのオシャレスポットの一つであるKEX Hostelの中のマーケット。さすがオシャレスポットだけあって、フリーマーケットというよりは手作りのオシャレグッズや普通の企業もだしているような感じ。うまく撮影できなく写真がないのですが、子供用のウール製品や木でできたアクセサリーなどがKEX Hostelのシャレオツな雰囲気にぴったり。おもしろかったのはスキンケアグッズのコーナーで「Rescue Kit Hangover」というもの。二日酔いがひどいような朝、ぼろぼろの肌にどうぞということで化粧水やパック、クリームなどが入っているもの。良いアイディア!バーで売ったらいいのに。

 

もう一つはレイキャヴィークの西の町でやっていたフリーマーケット。町の路地をそのままお店にしていて、家族みんなで出店も楽しもうという感じ。

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庭にくっついているのでついでに外でお茶もしながら出店。

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キッズも出店。リアルお店屋さんみたいで楽しいだろうなあ。

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一番グッときたのはこちらのおじさま。レイキャヴィーク市指定のゴミ箱を二つ並べ板を渡してお店にしています。手前にあるオーブンと調理台(電熱)を熱心に説明していました。

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庭先には花が咲いていて、コーヒーを飲んだりクッキーを食べたりしながらゆるゆると進行していく感じが大変楽しい雰囲気でした。アイスランド、夏。

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アイスランドの遺伝子調査

あまり遺伝子やアイスランドでの遺伝子の調査について詳しくはないのですが、アイスランドが島国でまた入植当時のいわゆるご先祖様までさかのぼることができるとかで、アイスランドの人々の遺伝子情報を集めてそれを新薬の開発に役立てる、というのがあるそうです。日本でそのニュースをみたのはかなり前だったのですが、先日も全国民一斉調査があったというニュースをどこかで見かけたものの、あまり読みもせずにおいておいてしまいました。今回の調査に関するものではない2003年の記事ですがwired.jpの記事がありましたので詳しくはそちらを。

 

私の興味をひいたのはそのキット。

こんな変形パンフレットが。

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裏には採取方法が書いてあります。

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手順1のところにある黒い棒みたいなのはこんな感じ。

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ほー。この棒に口の中をこすりつけて送るとそれで完了みたい。

よくみるとパンフレットの表紙はレスキュー隊の方々。なぜ?なぜレスキュー隊?と思ったら、この遺伝子情報採取に協力するとその分がボランティアであるアイスランドのレスキュー隊に寄付される仕組みらしい。それでその代わりなのかなんなのか、レスキュー隊の方々が各家庭をまわって戸口で採取協力のお願いと回収をするシステムなんだそう。アイスランドのレスキュー隊は本当に皆ボランティアで、本職の仕事中に招集がかかると職場は給料をそのまま支払いその隊員を招集にいかせなくてはいけないそうで、そういう構成のレスキュー隊に遺伝子調査の回収をさせるということに賛否両論あるようです。確かにボランティアで行うのはレスキューであって回収ではないしね、とも思いますが、やるからには財政的な問題などがあるのでしょうか。

 

面白かったのは、遺伝子を提供してくれたお礼。献血などと同じでお金はでないのですが、感謝の気持ちでTシャツをくれるそうです。サイズを選ぶとそれをくれるらしいです。

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うーーん。遺伝子提供のお礼がTシャツかあ。しかもこれ、提供する人はアイスランド人な訳でTシャツを持てる人はほぼアイスランド人ということですよねえ。なんか「私は遺伝子提供しましたよ」みたいなメッセージになっちゃいそうで、私だったらたとえ提供しても着たくないなあ特に国内では、なんて思ってしまいました。逆に着ることによってそれをアピールしたいという人もいるのでしょうね。

トーキョーオシャレキッズとしてはTシャツのデザインをもう少しかっこ良くして欲しい、なんて思いながら眺めていました。だって遺伝子くっつけ棒(?)を入れる長細い封筒はやけにかっこいいじゃないですか。「BUCCAL DNA COLLECTOR」口内遺伝子集め。このデザインのTシャツをくれるなら... いややっぱりいらない。

Hæ hæ

しばらく日本におりましたがアイスランドに戻って参りました。

久しぶりのアイスランドはすっかり夏で21時過ぎのケプラヴィーク空港も明るいものでした。

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風がないのでそれほど寒くもなく半袖の上にパーカーを着るだけで十分。それよりきりっとした空気をそのまま感じた方が梅雨の日本からやってきた私にはさわやかでした。

 

レイキャヴィークへの道でももうルピナスが咲いていて紫の花が絨毯のように咲いていました。ふと海の方をみると雲の間から日光が。うむ、しみじみと感じ入るような景色で旅情としても悪くない。

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24時頃、もう寝ようという時の外の様子。

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ふと起きたら日本の携帯電話の時計が14時を指していました。外はすっかり明るいし、14時?いや今私はアイスランドにいるんだった、では世界時計を見てみよう、え5時?でも夜の時間として表示?でも外明るいぞ?え、今何時?朝?夕方?でもすごく疲れてて何度か寝直したし、夕方でもおかしくないな、と軽く混乱しうろうろしたのですが、7時に起きるという隣室の人の咳払いをきいてようやく朝なんだと分かりました。絵に描いたような北欧の夏の朝。これからいい季節です。

 

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Bolludagur

本日アイスランドはシュークリームを食べる日。ベーカリーやスーパーマーケットに所狭しと並べられ、職場などでも配られるそう。
ということでスーパーマーケットで一つ買ってみました。
お値段約300円。
生クリームとベリーのジャムが中に入っていました。

とりあえず恵方を向いてかぶりつきました。
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アイスランドの地図

アイスランドは島国で、広さは日本の約1/3。四国と北海道を足したくらいと言われています。形は楕円形をベースにでこぼこがある感じです。

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(Wikipediaより)

難しい形ではないけど簡単な形でもない、そんな形です。

今までアイスランドの地図を突如フリーハンドで描かなくてはいけないことが割とあったので、見ないでもこのくらい描けるようになりました。バランスは変ですが、大体の場所を説明するための地図なのでこんなもので事足りていました。

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先日アイスランド人のおじさんと話していた時におじさんが描いたフリーハンドのアイスランドが衝撃的でした。

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四角。四角。ある場所の話になりその場所が地図のどこにあるか分からないと言ったら、やおら紙にこの四角を描いて「アイスランドがこうあるじゃん?」と言うのですが、どこにアイスランドがあるかどころか、これが世界地図が描かれる紙の想定なのかもしれない、あれ今アイスランドの話だったよな?と大混乱に陥っておりました。

 

「え?え?」とキョトンとしていたらさすがに察してくれたのか、おじさんは「目印として、ここがレイキャヴィーク」

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 今まで色々なフリーハンドのアイスランドを描きそして見てきましたが、ここまで斬新というか潔いというか、味のあるアイスランドの地図は初めてでしたのでなんとも感動いたしました。

 

ちなみに、レイキャヴィークは大体こんなところにあります。

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まあ、気持ちはわかる、と言ったところでしょうか。

おじさんがまじめに説明してくれていたので写真を撮らせてほしいとはさすがに言い出せず、上の絵は全て再現です。