アイスランドについてのブログ

みたこと、きいたこと、たべたもの

アイスランドの宅飲み

アイスランドのビールは高い。
といいますが、実際は酒屋で買うと500mlで350円とかだからそんなに高くはないです。
しかしこれが外で飲むと1000円からくらいになりぐっと高価に。
だ から一般的に飲み会というと金曜とか土曜の21時くらいに誰かの家に集まってお酒をしこたま飲んで、酔いがまわってきた頃にバーにでかけて 仕上げをキメていくスタイルが主流になります。もちろん、ちょっと会って飲むってのは別で、軽くバーに行ったりすもしますが、終バスが23時とかなので日 本の飲み会のような感じになりにくいようです。

ここでこの宅呑みのお作法ってのがありまして、大きな誕生日のパーティー(20歳とか 30歳とか、40,50,60といくつになっても変わらずにパー ティーをする)などの場合、招いた側が用意することも多いのですが、普通の宅呑みで必ず守らないとルールがあり、「自分の飲む分は自分で持ってくる、 余ったら持って帰る」というものです。これはかなり厳格で、「足りなかったからちょっとちょーだい」は言語道断な印象です。逆にこれさえ守ればかなり自由 なので、家で飲みかけの箱ワインを持って行ってそれを飲んでまた持って帰るとかは普通にアリでう。これはアイスランドにいる日本人同士で飲むときも同じ ルールになっているような気がします。

誕生日や卒業記念とか何かお祝いの飲み会の時は招く方がお酒を用意することが多いといいまし た。お酒の量?かなりてんこ盛りです。招かれた方もお土産でボトルワインなどをお土産で持って 行くのでこれがまたてんこ盛りになります。オソロシイです。英語の言葉ですがBYOBと書かれた招待がくるときは、Bring Your Own Boozeで「自分の飲み物をもってくること」という意味です。

先日、友達の誕生日会があり、その前に実家でやる家族と友達の夕食に 招かれました。ここではお土産としてお祝いのワインを持って行って他の飲み物はご相伴に与りました。その後、二次会なのかこちらが主体なのか、とにかく主 役が友達と一緒にすんでいるアパートに移動して飲むということで家族(両親から姉夫婦から何から何まで)一緒に移動しました。一緒に住んでいる友達という のもちょうど同じ誕生日だそうで、その人のお友達も集まって小さなアパートがギュウギュウの状態です。BYOBなのでご両親も自分の飲み物を持ってやって きており、私も自分用のワインを持っていきました。しかし、このご両親と私はもう5年も前から飲み仲間であったりしまして、彼らが持ってきたビールをたく さん頂きましてワ インになかなか手が伸びずにおりました。ビールを持って主役やその同居人の友達と話していてビールがなくなるとそのご両親が「まだあるぞーい!」と下さる そんな雰囲気でした。そうこうするうちに帰る人がでてきたのでタクシー代を浮かすために送ってもらうことに。

さて、帰るとなったとき に、はあ、この二次会はBYOBだったよなあ、とふと思いがよぎってまいります。私今日(わりかし)高価なワインを1本お土産にしてもう1本をここに持っ てきて両方とも飲んでないよなあ、と。そして私の給料日はまだまだ先です。30日払いなのです。実家のディナーにはお土産献上したし、BYOBだし、 BYOBだし、 BYOBだよね。ということで二次会会場のキッチンの片隅においたワインをそっと回収して帰ってきました。

BYOBだからいい!うむ。私外人だし!
と自分でも強引に持ってきたけど、この話するときいた人皆がすごいねっていいます。お作法たけど、でもちょっとお作法破ってるけど、BYOBだからいいよね、私が正義。